リキッド式電子タバコが普及し始めて数年しか経過していないために、使い方を誤って空焚きをしてしまう人が後を絶ちません。
紙巻きたばことは異なる吸い方を取扱説明書にて求めている場合があるので、吸い方の説明を無視せずにしっかり機種ごとの違いを理解する必要があります。
構造の違いにより吸うペースを工夫する必要があるので、取扱説明書にはしっかり明記しているわけです。
空焚きが発生してしまうことは、主にリキッドを含む綿部分にリキッドが無い状態でコイルにより加熱するために発生します。
焦げ臭く味も変だとすぐに分かりますが、火が出るわけではなく焦げる程度のために気づかない人もいるわけです。
空焚きを起こすのは規定の使い方をしていないから
電子タバコの中でもリキッド式タイプは、1本の電子タバコがバッテリー内臓部分とコイルによる加熱部分、カートリッジ格納部分に分かれています。
このうち、コイルの位置がマウスピース側にあるか内臓バッテリー側にあるかで、リキッドが綿に吸収されるペースも変わるわけです。
取扱説明書には記載がありますが、吸うペースと量を考慮しながら行わないと、加熱のペースが想定の範囲外となりかねません。
リキッドケースからコットンに染み込むペースを超えて吸引すれば、コットンがリキッド不足の状態で加熱することになりかねません。
リキッド不足で加熱すれば、加熱コイルがコットンを焦がしてしまうわけです。
コイルの位置がマウスピース側にあると要注意
電子タバコの形状は外形から見ればストレートなスティックという印象で統一されています。
しかし、内部の形状は液体カートリッジの位置とコイルの位置に違いがあるので、内部設計は全く異なるわけです。
基本的な構造として、コットンに液体カートリッジの中身が徐々に染み込んだ状態からコイルにより加熱して気化します。
コイルの位置がマウスピース側にある場合には、コットンがカートリッジ液を吸い上げる形になるので染み込みペースが緩やかです。
ヘビースモーカーの人が電子タバコにした時に空焚きしがちになるのは、コイル位置がマウスピース側にある製品を選んだ時になります。
ライトスモーカーならば、コイル位置に関係無く吸うことが出来ます。
連続吸いを避けて空焚きを防ごう
気化した蒸気を吸うことになる電子タバコは、コットンに染み込んだ液体カートリッジの中身を順次吸うことになります。
コットンに染み込む速度を超えて連続して電子タバコを吸ってしまうと、コットンが乾燥した状態でコイルが加熱してしまい、焦げ臭い状態になりかねません。
空焚きを起こすほど連続して吸い込まないようにするためには、取扱説明書に記載されたペース以内で吸うことが求められます。
電子タバコだからといって、成分が薄くなっているわけではなく、健康上のリスクを考慮して設計されているわけです。
連続吸いを避けるためのペースは、蒸気に含まれる成分濃度を考慮して決められています。
電子タバコ本体の故障時はすぐに修理しよう
電子タバコ本体をいつも通りに使用していても、ある日突然故障していることがあります。
構造としてはシンプルながらも、リチウムイオンバッテリーを搭載した電化製品であることに変わりは無いです。
故障発生時には、すぐに修理を行うことで、空焚きや電子タバコ本体の破損を防ぐことに繋がります。
電子タバコ自体の普及は、ここ数年で急速に広がったために、故障発生時に利用者が気が付かないケースが少なくありません。
取扱説明書には一通りのことが記載されているので、いつもと味が違って感じた際には故障していないか確認すると良いです。
バッテリーや充電器の故障は見逃されやすい
少し意外に感じるかもしれませんが、バッテリーや充電器自体に寿命があるので、ハードに使っている人ほど実はバッテリー故障が発生していることがあります。
電子タバコに使われているバッテリーは、リチウムイオンバッテリーというケースが多く、小型で大容量な代わりに故障時には発熱や爆発を伴うことがよく知られています。
電子タバコ全体を見た時に、焦げや膨らみだけでなく触った時にいつもより明らかに熱くなっていたら、故障していないか確認しなければなりません。
電子タバコを吸っている状況下では、口元に加熱部位が近くなっていて、リチウムイオンバッテリーも口元にあるので危険です。
安心して使うためにも、いつもと異なる点があれば確認する必要があります。
コイルやリキッド自体に問題がある時も多い
毎日使用している電子タバコは、全ての部品が永久に使えるわけではありません。
加熱コイル自体にも寿命があるので、異常に加熱していたり全く加熱されない状況が生まれた時には、コイルが寿命を迎えている可能性があります。
また、リキッド自体は大量生産されているものになるので、確率的には低いもののリキッド自体に問題がある製品もあるわけです。
いつも使用しているカートリッジ液だからと何もチェックせずに使用することは避ける必要があります。
コイルで加熱する段階で、いつもとは異なる臭いや水蒸気量となるので、違いを感じた時点で点検チェックを行うと良いです。
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空焚きの味を覚えておけば害が少ない
電子タバコを使用する際には、いつもの味を記憶しておくだけでも十分に空焚きリスクを抑えられます。
しかし、突然いつもと異なる味わいになった時点でおかしいと気がつけば、コットンが焦げたり内部パーツが溶けて気化した煙を吸い込むリスクを避けられます。
本来は加熱される筈がないフィルムまでが加熱されてしまうと、いつもと違う味になるだけで済みません。
無味無臭の状態でありながらも、本来電子タバコでは加熱されない成分が体内に入ってしまうわけです。
少なくともいつもの味と空焚き時の味を覚えておけば、自力で判断出来ます。
空焚きが起きると焦げ臭くなる
電子タバコ内部で空焚きが発生すると、加熱コイルが液体を含まない素のコットンを加熱して焦げ臭い香りを含んだ蒸気を発生させます。
少量ずつの場合には、鼻が反応することは難しく、味で判断して気付くことが多いです。
焦げ臭い味になったと分かった時点でカートリッジ内を確認すれば、実際に加熱コイルで空焚きが発生していたと判明します。
電子タバコを使い始めの時には、つい吸い込むペースを早くしすぎて空焚きしてしまうので、この時点で空焚きの味を覚えてしまうと良いです。
マウスパーツからの蒸気量が極端に減少する
電子タバコを吸い始めた時には、カートリッジが無くなる迄の間蒸気を吸い込むことになります。
1つのカートリッジで50回程度吸うことが出来るとしている製品が多いので、マウスパーツから吸える蒸気量をある程度把握しておくと、空焚き判断をしやすくなります。
カートリッジ液を吸い込んだコットンを加熱コイルで加熱して蒸気にしているので、空焚きが発生した時点でカートリッジ液が気化していないために蒸気量が現象します。